電子日記

若喪女が自由に雑記を書くブログです。

君死に給う事勿れ

君が死んで一年
世界は元に戻ったよ
君がいない世界で
僕は今日も生きている

正義を執行したけれど
どこかしこりが残ってて
君はもう還らない人なのに
月に手を伸ばして
君を取り返した気になってる

後輩に元気に絡んでみたりするけど
そこに君の面影は感じない
やっぱり君は君だけだったんだ
君が死んだ事が信じられない
受け入れられないんだ、未だに…

あの時君が僕の尊敬する人を馬鹿にして
僕が怒って引鉄を引いたっけ
でもそれは君が嫌いだからじゃない
僕が愚かで感情に身を任せすぎたからだ
君は僕の肩に手を置いて
微笑んで「  さん」って…
だけど振り返ると君は居なくて
一陣の風が枯葉を攫う

君の事が好きだった
何でもいいよ
あの人を君に馬鹿にされてもなお
僕は君が好きだった
僕は甘くて愚かな一般人でしかない
君と一緒に仕事をする未来もあったかもしれない
そんな未来があったら良いのに
夕日を見て、気付いたら涙が溢れてた
君は天国に行ったのかな?
いや地獄かな?
隅に追いやられる夕日に手を伸ばして…

「また会おうね」
なんて言ってしまった
もう、会えないのに…

君が死ぬ事なんて無かった
生きていて欲しかった
なんて僕のワガママだよね
でも君が、君だけでも…
悲しい気持ちになった時は
あの時の君を思い出して
涙を鎮めるのさ