僕は誰かの模倣品
自我なんてない
“誰か”を演じてるだけ
無色透明の雨
に溶けたら
僕はいつの間にか
誰かをなぞった
コピー人間
人の真似をすることしか出来ない
オリジナリティなんてない
奏でる旋律も二番煎じ
誰が見てくれるんだろう?
僕の事なんて
誰も見てくれないんだろうな
自嘲する夜
月も太陽の光がないと輝けない
なんてね
やっぱり僕はコピー人間
自分では何も生み出せない
この人格でさえ
父親の模倣品
僕は僕であり続けるために
演じ続けるために
みんなの期待に応えるために
僕は壊れたピエロ
いつの間にか誰だか分からなくなっちゃった
誰だろう?
こいつは誰だろう?
少なくとも僕じゃないよね
そもそも“僕”って誰だっけ?